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ジョークとジョーク

ことばのリハビリですよ。

後ろ向きに走れ

日常

バイトで部活の同期Aと久々にシフトが被った。
会うと開口一番「俺、最近全ッッッッッッッ然人としゃべってないから、もしかしたら今日しゃべり続けてしまうかもしれん」と宣言されてしまった。
さらにバイトで人に会えることが楽しみすぎて昨日から寝れなかったらしい。アホか。
ヤツはもともと喋るのが好きな性格に加えて、寝不足が一周回ったハイの状態、そして蓄積された会話への欲求がはたらいて、仕事してない間ずっとしゃべりっぱなしだった。
僕のバイトは拘束時間が14時間ほどある割には実働時間がその4分の1くらいなので、無駄口をたたく時間は腐るほどある。
バイトで疲れたというか喋ることに疲れた。のど痛い。

僕とAは同じ大学の軽音楽部の同期でもう6年の付き合いだ。
けれども最初の1年はろくに喋った記憶がない。1回生のころの忘年会でたまたま席が隣になって、話題がなさ過ぎてどちらからともなく"マスタードは美味い"という話を始めたら予想以上に意気投合して、それからたくさんバンドを組んだり遊んだりするようになった。
二人とも残念なことにその後の大学生活で大いにつまずいてしまって、人より長くモラトリアムをしてしまっている。まぁ理由はよくある自堕落な生活によるものなので割愛。
そして偶然ではあるけれども、二人とも来年度から休学をする。お互い今後の生活に行き詰ってしまった。
そのこともあってか最近では自分にとっては一番共感しあえる存在だ。

"留年をしている"という話を人にすると、大体が蔑んだり哀れんだり怒ったりとネガティブな反応をいただく。当然の反応である。
ただ何回もこのやり取りをするのは本当にへこむ。行く先の見えない将来を眼前にドーーーーン!と突きつけられたような気分になっていく。自分のだめさを再認識させられる。
そんな中で同じ境遇で同じ感情を共有できる存在はありがたい。
喋っていても結局ネガティブな結論に落ち着いて暗くなったりもするんだけれども、後ろを向いて後ろに走ったら前に進んで結果オーライみたいな感じで気分は幾分晴れる。ただの傷の舐め合いだけれども、気分が晴れなきゃ何をしてもしんどい。

Aは来月に今住んでる下宿先を引き払って地元に戻るらしい。そして資格の勉強をするのだと。
「学生生活でつまずいたんだから無理そうやなー。」って2人で笑ったけど、それが悪い冗談になることを願う。
僕はどうやって進んでいこうか。