ジョークとジョーク

ことばのリハビリですよ。

This And That

最近インプット欲がすごい。音楽、映画、本のいろいろなものに触れたい。中学や高校の頃に比べたら新しいモノに対するアンテナが確実に鈍ってるのを感じる。あのころとは違って生活を賄うことを考えなきゃいけないから、金と時間のすべてをCDやらに費やすわけにはいかないから仕方ないっちゃ仕方ないんだけど、なんだか知らんが無性に悔しい。


そういうわけでここ最近はTSUTAYAに足しげく通ってCDとDVDを借りまくってる。「音源だけじゃなくて歌詞カードもほしいからCDは絶対購入で!!!」っていうポリシーがあったのだけれども、それに邪魔をされてインプット効率が確実に悪くなってたんだからそんなポリシーは三角コーナーにポイです。嬉しいことに旧譜CDは10枚1,000円。これなら手軽に大量吸収ができるぞ。DVDも旧作なら100円だしありがたいことです。とりあえずこの価格だとレンタルする→返却する→ついでに借りる→返却する→ついでに借りる……という無限ループに簡単に陥ってしまうことがわかった。そんなまんまと術中にはまったわたし。


いろいろ聴いたり観たりしたやつで引っかかったやつをメモ程度に書いておこうかなーと思います。


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きのこ帝国

フェイクワールドワンダーランド

フェイクワールドワンダーランド

後輩がコピーバンドをやってるのを観て知って、今年に入ってからYouTubeで何曲か聴き始めて「音源手に入れなきゃな~」とずっと思ってたバンド。とりあえずフルアルバムを全部借りたけどこれが一番好き。シューゲイザー、オルタナ的な轟音ギターサウンドに抑え気味な女性ボーカルが乗っかる。嫌いなわけがない。歌詞も低めの体温が感じられるような生々しさがあってよいです。サウンドに気を取られがちだけど、メロディーと歌詞とアレンジの整合性というか必然性がしっかりしてるのがなかなか達者だな~と思った。1stはポップ度薄めでかなりインナーな方向性だったのでちょっとびっくり。この路線ももっと聴いてみたいけどどんどんポップになってるっぽいしどうなるか。
eureka

eureka


Awesome City Club

Awesome City Tracks

Awesome City Tracks

最近邦楽シーンではシティポップがキてるらしいですね。そういうの大好物だからとてもうれしい。これもそういう流れで出てきたバンドらしいです。男女混在5人組バンドで男女ツインボーカル。あぁ……もうこの時点で好き……。聴いてみたらメロディーはすぐに口ずさめるくらいポップだし、ギターはカッティングでチャカチャカ鳴らしまくってるし、ベースラインも黒っぽいし、シンセもネオン感のあるちょっと古臭い音色が多いし最高っす。最後のIt's So Fineと涙の上海ナイトが特に好きすぎてずっとリピートしてる。

the pillows

Thank you,my twilight

Thank you,my twilight

めちゃくちゃ恥ずかしいこと言いますね。僕聴いたことなかったんですよ、the pillows。いや、ハイブリッドレインボウとかLITTLE BUSTERSとかの代表曲は知ってたんだけどアルバムで聴いたことがなくて……。そういう"名前は知ってるけどちゃんと聴いたことない"系バンドが結構あるので、それを解消したくてCDを借りまくってるのもある。で、初めて聴いたthe pillows、めちゃくちゃ良かったです。ホント今まで聴いてこなかったことを後悔した。楽曲自体は王道のギターロックで、正直目新しさとか斬新さとかはないけど歌詞にやられた。皮肉、希望、喪失、情熱、いろんな感情を詰め込んだ言葉の熱量がすごい。こういうのってどうしても照れが入ったり愚直を恐れて変に小難しくなりがちな気がするんだけど、嫌みなくわかりやすくまっすぐ伝えてくれる。その力強さたるや。ありきたりなイノセンスじゃ出せないねこれは。白い夏と緑の自転車 赤い髪と黒いギター、Thank you, my twilightでは思わず泣いてしまった。今までの人生の辛かった時期にこれを聴いてればもっと頑張れたかも知れないなぁとぼんやり思ったりもした。出してる作品数が多いから漁るのが大変そうだけど、もっとたくさん聴いてみたい。

竹内朋康

Cosmos

Cosmos

SUPER BUTTER DOGマボロシのギタリストのソロアルバム。この人のファンキーなギターすごく好きなんだよなぁ。カッティングやワウギターがめっちゃ気持ちいい。ファンク、ソウル、R&Bなんかのブラックミュージックを基調にしたインストメインのアルバムで、ジリつくような暑さの夏の日に聴いたらすごくハマるアルバムでした。クールなトラックの上でMummy-Dがラップをする曲があったり、Full Of Harmonyをフューチャーしたクラブ系の歌ものがあったりとボーカルものもバラエティ豊かで素敵。

アーバンギャルド

少女は二度死ぬ

少女は二度死ぬ

テクノだったりクラブサウンドだったりへヴィメタだったりな演奏に、過激な歌詞とポップなメロディーを乗せて男女ツインボーカルが歌い上げる変なバンド。ジャンルはトラウマテクノポップって言うんだって。ごった煮なサウンドと、無表情で人形みたいな女性ボーカル&やたら芝居がかった男性ボーカルの取り合わせがいかがわしくて聴いてて変な気分になってきた。妙な中毒性があるね。それにしてもこの感じ、なんか既視感があるなぁと初めて聴いた時からずっと引っかかってたんだけど、これモロにSPANK HAPPYの影響受けてない?岩澤瞳がいたころの。サウンドこそ違えど根底にある精神性は結構近いような気がする。どうですかね?

水曜日のカンパネラ

ジパング

ジパング

今超人気ですよね水曜日のカンパネラ。僕嫌いだったんですよ水曜日のカンパネラ。初めて桃太郎のPVを見た時「えっ……なにこれは……」ってドン引きしてからずっと。でも女の子のゆるいラップ好きだし、ボーカルの声も嫌いじゃないし、ケンモチヒデフミのトラックも好きだし……あれ?嫌いな要素無くない?ってな訳で苦手克服のためにレンタル。聴いてみたけど、普通にカッコよくて全然好きだわこのユニット。ケンモチヒデフミの作るクールなクラブサウンドと人を食ったようなコムアイのラップの取り合わせが好み。じゃあなんで嫌いだったんだ??ってまた悩んでしまったんだけど、最終的に桃太郎のPVのアニメの絵柄が生理的に嫌いでそれを引きずってたんだろうな、という結論に達した。多分その時「どうせ流行りモノでしょ~??(笑)」みたいなテンションで観てたのもあって彼女らへのヘイトへとなってしまったのだろう。人間の心の面倒なことよ。聴かず嫌いは良くないっていうのをわからせてくれた1枚でした。


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印象的だったCDだけを書いたつもりだったけど思ったより疲れた。映画も書きたかったけどまた次の機会にしよう。