ジョークとジョーク

ことばのリハビリですよ。

人の住む場所

あと1時間もしないでこの部屋を出る。なんとか荷造りも掃除も終わってあとは退室点検の時間を待つだけだ。最初から最後まで全部一人でやったから間に合うかどうか不安だったけど、案外なんとかなるもんだね。



色気もクソもない備え付けの家具だけが残る殺風景な部屋にいてもいかんせんやることがない。スマホいじるかiPodで音楽を聴くくらい。イヤホンの世界に浸りながらぼーっと寝転がって、この部屋に来たばかりの、18歳の頃の気持ちを思い出そうとしてみる。初めての土地で大学生活に胸を躍らせて、でも不安も大きくてひたすら毎日に翻弄されてた。その時はまさかこういう形で部屋を出ることになるとは思ってもなかったよなぁ。自分が留年、退学するなんて思ってもなかったし、タバコも一生吸わないだろうと思ってたし、いろんなことがどんどんズレていく。





昨日の夜はおセンチになってしまってアルコール片手にふらふら散歩なんてしてた。よく歩いてた商店街や大学の敷地内やお気に入りの場所から夜景を見納めたり。やっぱりこの街が好きだって思ったし、離れたくないって思いが強くなっちゃったな。ちょっと失敗だったかもしれん。でも18歳からの青春時代をずっと過ごした街なわけだから、正直地元よりも土地勘も愛着もあるし離れたくないって思うのは当然じゃない?いい街だったなぁ神戸。


とりあえず今日部屋を出たら大学の友達と飲んで適当にどっかで夜を明かして、明日ライブ観てから夜行バスで東京に遊びに行きます。最後のモラトリアムだと思って見逃しておくれ。



昔から雨男なんだけど、やっぱり今日も雨でした。