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ジョークとジョーク

ことばのリハビリですよ。

REMEMBER

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黒沢健一が亡くなった。ちょっと放心してしまった。L⇔R黒沢健一は中学生のころからずっと愛聴していたミュージシャンだっただけにショックが大きい。リアルタイムで遭遇したミュージシャンの死去の中で一番悲しい。あの弾けるようなメロディーも、滑らかに伸びるボーカルも過去のものを追体験することしかできないなんて。






僕にとってL⇔Rは世界一のポップバンドだ。往年のポップスへの愛が込められた普遍的なメロディーと、万華鏡のようにきらめくアレンジはちょっと他のバンドにはないものだった。今聴いてもLAZY GIRLの全編サビのようなキャッチーさには驚かされるし、誰もが持ってる"あの夏"の匂いが詰め込まれたREMEMBERには胸がキュンとする。もちろんL⇔Rの魅力は黒沢健一のみならず、ギター・黒沢秀樹のメランコリックな感性や、木下裕晴の縦横無尽に動き回るベースラインにもあるのだけれども、やっぱりメインソングライターの黒沢健一のポップセンスこそがL⇔RL⇔Rたらしめてた根幹だった。特にポリスター時代のアルバムを聴いてもらえれば、その隅々に仕掛けられたマニアックな遊び心を分かってもらえると思う。Lefty in the Rightは永遠の名盤。

Lefty in the Right?左利きの真実

Lefty in the Right?左利きの真実






L⇔Rが活動休止してからも、黒沢健一は精力的にソロ活動を続けた。ラストアルバム・Doubtで見せていたざっくりしたバンドサウンド寄りになってアレンジのカラフルさがやや後退してはいたものの、持ち前のメロディーセンスは健在だった。Rock'n Rollを初めて聴いた時の衝撃は今でも忘れない。攻撃的なピアノに乗せて冷ややかに疾走する2分半。ぜひ聴いてほしい。




黒沢健一はソロ活動以外にも期間限定のユニットをいくつかやっていたけれども、その中でも僕が1番好きだったのはMOTORWORKSだった。黒沢健一に加え、Scudelia Electro石田ショーキチスピッツ田村明浩、ホリノブヨシによるバンド。個人的にはもうよだれもののメンバー。お遊びで組んだようなバンドだからこその気負わない空気と、バンドらしい初期衝動がたまらなくよかった。またこのバンドがライブでカバーした黒沢健一のPALE ALEが「よくぞやってくれた!!」と叫びたくなるくらいの名カバーなのよ。原曲の100倍はカッコいい。そうだよ!こういうアレンジで聴きたかったんだよ!


いろいろと音源を聴きながら書いてるけど泣けてきちゃうな。間違いなく僕の音楽人生の大きな割合を占めていた人だったし、やっぱり今聴いても大好きだし。たくさんの名曲を聴いていると、代えがたい人を失ってしまったんだなと本当に残念で仕方がない。さっき矢野顕子のベスト盤が届いたのに全然聴く気にならないや。ライブも3年前に1回行ったきりだったしもっと行っておけばよかったな。早すぎるよ本当に。


黒沢健一さん、僕の青春を素敵なポップミュージックで彩ってくれてありがとうございました。ご冥福をお祈りいたします。