ジョークとジョーク

ことばのリハビリですよ。

すみか

新しい部屋は陽当たりの良い、暖かい部屋だった。南向きの大きな窓を開けると春の陽射しと風の匂いがノスタルジックな感傷を呼び起こす。季節が呼び起こす記憶はいつだって少し切ない。新生活への高揚感と不安と恋しさとせつなさと心強さとがずっとぐるんぐるん回っている。


勝手なイメージで関東は家賃が高いと思ってたのだけれど、神戸で借りてた部屋の7割程度の家賃で倍以上の広さの部屋が借りれてびっくりした。なんだったんだ前の部屋。騒音的な問題で安いらしいけれど、前の部屋も大きな国道と高速道路の目の前だったから耐性はあるし今のところ全く気にならない。今のところいつまでこの部屋に、この土地に住むかは分からないけど、きちんと自分のすみかにしていきたいな。


それにしても新生活は何かとお金がかかる。水を飲もうにもコップがない、洗面所にタオルをかけようにもタオルホルダーがない、ゴミを捨てようにもゴミ箱がない。大きな家具、家電以外でも日常で当たり前に使っていた道具は全て然るべきコストを払い購入していたものだったんだなと痛感した。しばらくは細々とした出費が重なるだろうから久々に家計簿アプリを使って支出を管理しなければ。まだまだ安住の地は遠い。