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ジョークとジョーク

ことばのリハビリですよ。

世界征服やめた

日常

古本屋に行ったら浅野いにおソラニンがふと目に留まって購入。実はもうすでに持っているのだけれども、実家に置いてきてしまったし上下あわせてワンコインで買えるくらいだったし思い切って買ってしまった。てへ。最後に読んだのいつだったっけなー。とりあえずここ数年は読んでなかった気がするくらいには久々に読んだ。好きな漫画なのに。


もう10年前(今調べて死にそうになった)だし映画化もされた有名作だからあらすじとかいらないよね、多分。東京の片隅で同棲生活をしている男女、種田と芽衣子が曖昧な未来をなんとか手繰り寄せようと不恰好にもがこうとするストーリーです。雑だね。ごめんね。でもそんな感じ。詳しく知りたい人は調べればもっとちゃんとネタばれ抜きで書いてるサイトとかあるはずだからそっちを参照にしてね。


今回読んでみて、好きな漫画なのにここ数年読み返してなかった理由が分かった。今の自分が読むにはあまりにも"痛い"から。「見てられないくらい恥ずかしい……」意味合いの"イタい"ではなくて"痛い"。この漫画には自分の置かれている状況と嫌でも重ね合わせてしまって胸をえぐられるようなシーンがあまりにも多かった。特に目的があるわけでもないのに東京という街にしがみついてる芽衣子とか、余りある時間を引っかかりも無くただ浪費していく様子だとか、バイトと音楽をギリギリ社会の接点としてなんとか生活を回してる種田だとか書ききれないくらいに。みんなでわいわい花火を楽しんでるシーンで挿入される「今、この瞬間は いろんな現実から 目を背けた上に なりたってること。」っていう一連のモノローグが、前まではキラキラとポジティブなフレーズに感じられたのに、今は儚くて悲しい"終わり"を感じるようになってしまった。自分の見ようとしていない現状を"バーンっ!"とデフォルメして目の前に突きつけられているみたいで辛かった。学業も失敗して組んでるバンドも停滞気味で、バイトや諸々の予定でなんとなく日々を充実させているように見せかけてる現在の自分を指差されて笑われている気分になった。多分こういう気分になることを本能レベルで察知してて無意識で避けてたんだろうなぁ。


そんなこんなで読み終わって鼻水と涙がじわじわ出てきてびっくりするくらい気分が落ち込んでしまった……。わんわん泣いてすっきりするタイプの涙じゃなくて、いつまでも胸の疼きが収まらないタイプの膿みたいな涙だった。楽器を弾いたりして気分を紛らわせようとしたけど、正直まだ持ち直してないです。多分僕の人生で一番読むべきではない時期に読んでしまった。このモラトリアムの虚しさにいっそおぼれてすっきりしようと思って今は不可思議/wonderboyを聴いてます。

なんとなく僕の中で一番ソラニン感のある曲。モラトリアム感全開。daokoをフィーチャーしたMVのある正式な音源もあるんだけど、やっぱり相対性理論の音源に乗せてポエトリーするこっちのバージョンがベスト。まぁ聴け。


なんかジメジメと感傷に浸りすぎな感じもあるけど、それとは別になにかしらの焦燥感をじんわりと焚きつけられたのも事実なのでこれがプラスに働かせたいな。ちゃんと生きたい。