ジョークとジョーク

ことばのリハビリですよ。

平坦な戦場

深夜眠れずTwitterをだらだら眺めていたら、岡崎京子botなるものを見つけた。1日1回、岡崎京子の漫画から引用した文章をツイートするbotだ。まぁこういう引用系botの是非は一旦おいといて、高校時代に岡崎京子リバーズ・エッジを読んで心を射抜かれた自分としてはサイコーにテンションがアがっちゃったのですよ。なかなか文章のチョイスもよくて「あぁ~~そうそうこの作品のこの台詞すげぇ好きなんだよ~~~わかる~~~~」と深夜のテンションでニタニタしてしまった。きもわる。


年季の入ったサブカル強者たちに散々語り尽くされている漫画家だから「岡崎京子とは~である!」みたいなことは全然言いたくないんだけど、僕はこの人の描くヌルい絶望感・閉塞感がとても好きです。学校サボったり、夜の街でテキトーに酒を飲み散らかしたり、惰性で身体を重ねたりと、刹那的に享楽を貪っているけどどこにも辿りつけないあの感じを、喜びも悲しみも怒りも全部フラットに描く残酷さにとても惹かれる。まだまだ全部の作品は読めてないんだけれども、とても好きな漫画家だ。


しばらくそのbotをスイスイーっとスクロールしていたらふと目に留まったツイートがあった。

失礼だよ ゲイだからって すぐセックスの話をもち出すのは 若草さんだって いきなり聞かれるの ヤでしょ? 少なくともぼくはいやだ ぼくは 話したくない

リバーズ・エッジでの山田くんの台詞。たしか主人公のハルナがゲイの男の子・山田くんに「男の人同士ってお尻の穴に入れるんでしょ~?」とか「入れるほうなの?入れられるほうなの?」とか無邪気に尋ねたシーンでの1コマ。無意識のうちに性的なイメージと同性愛者を結びつけて異性愛者が面白がるありふれた光景にサラッとカウンターパンチをキメる。高校生のころの自分はこの台詞に共感してなんとな~く救われた気分になってたな~と思い出した。


でも初めて読んだ頃から7~8年が経過して実際にゲイの世界と関わるようになってからこの台詞を読むと、異性愛者の人たちよりもゲイの人たちに言いたくなるなぁこれ。普段Twitterやらアプリやらでいろいろな人を見ていると、性的なイメージと同性愛者の等号にゲイである本人たちが縛られているような印象を受けちゃうのよ。数打ちゃ当たるとばかりにセックスのお誘いをかけまくる人もいるし、ネットの海に自分の裸体を晒して悦に入ってる人もいるし、聞いてもいない下半身事情をベラベラと自慢げに垂れ流す人もいるし……書き並べてみたらなんか眩暈がしてくるな……。僕は別に潔癖なわけでもないし中学生レベルのくだらない下ネタは好きだけれども、なんかこういうのは違うなって思う。笑い話にならないような性の話題をやたらめったら振りかざすのは暴力に近い。ゲイだという性的に少数で弱者であるということ(今はかなり存在が可視化されているから少数でも弱者でもすらないかもしれないけど)を免罪符にしてそういう話ばっかするのって嫌悪感すら覚える。そんな話題は無くてもコミュニケーションは可能じゃないのか。


ただ実際問題Twitterのフォロー・フォロワー欄を眺めてみると、"ゲイである"っていうこと以外よくよく考えてみたら共通項がない人がいっぱいいる。この人たちと僕をつないでるものって"ゲイである"っていうめちゃくちゃ大雑把すぎる共通項なんだよな。そうなってくると共通の趣味や興味がなければ交流の手段が必然的に"性"に収束していくって言うのも分からんでもないのだけれども……。それでいいのか果たして。ブレイクスルーすべきなんじゃないのか。


んん~なんかヘイトを撒き散らす文章を書いてしまったからしんどいぞ。何と戦ってるんだ僕は。

LIVE ON LIVE

昨日、というか日付が変わったからもう一昨日だけど、お世話になってるライブハウスのコピーバンドイベントに参加してきました。今を時めくサカナクションのコピーバンドでございます。そこのスタッフの人が声をかけて、普段は各々のバンドで活動してる5人が集まってバンドをすることになりました。音楽って言う接点だけで、日常で関わりが無い人たちがこうやって集まって何かをやるっていうのは不思議なもんですね。まぁメンバーにバイト先の先輩はいたけど。全然日常的に会ってる人だけど。これはこれで変な感じだった。変な感じというか恥ずかしかった。


全員生活リズムが違う人たちなので練習の日程もなかなか合わず、本番までに3回の深夜練習だけで形にしなきゃいけないから大変だった。このバンドとは別にサカナクションのコピーバンドを組んでたし、セットリストも2曲被ってたから負担は多少減るな~とは思ってたんだけど、シンセの音作りやら耳コピやらにえらく時間がかかるのよこのバンド。1曲あたり2~3時間くらい前準備に時間がかかるのよ。しんどい。練習の期間もあんまり無いからちゃんと個人で仕上げていかなきゃ殺される……と危機感との勝負でした。でもやりがいはあるバンドなのでモチベーションは高かった。ついでに言うとボーカルがタイプだったのも理由の一つだけどネ。


演奏したのは以下の5曲です。





ベストアルバムかよって感じですね。でも人前でやるコピーバンドってベタベタな選曲のほうが絶対良いよね。変にマニア心を出してアルバム曲、カップリング曲のオンパレードとかにするとファン以外楽しめないのよマジで。椎名林檎東京事変のコピーバンドにありがちな現象。素直に本能やらんかい!みたいな。あれなんなんでしょーね。


で、本番だけど久しぶりのコピーバンドのライブということで楽しすぎてはしゃぎすぎて結構雑な演奏をしてしまった気がする。反省。アイデンティティの大サビ直前のブオーーーーーンシュババババババババ!っていう部分がカッコイーからバッチリ決めたかったのに、そこで盛大に音色を間違えたのは今思い出しても飛び降りたくなる……。今日は録音してた音源を聴いて大反省会をしてました。でもキーボード1台とマルチエフェクター1台だけで打ち込みなしでそこそこ曲を再現できてたのは自画自賛したい。というかさせてくれないとつらくて耐えられない……。


普段オリジナル曲をやるバンドではどーしても"気負い"みたいなものがデカくなってしまって自分が楽しむ余白が残されてないライブになりがちなんだけど、コピーバンドだと変なプレッシャーがないから純粋に演奏・ステージを楽しむことができるのがやっぱり良いです。バンドの根源的な楽しみ方だと思う。軽音楽部で腐るほどやりまくったけどやっぱり好きだな、コピーバンド。誘ってくれたボーカルの人に「やっぱり誘って正解やったわ~。サカナクションやるなら最初からキミって決めてたけど間違いなかった!ありがと!」って言われて嬉しかったなぁ。自分の能力を、しかも好きな分野のことで人に認めてもらえるなんてこれほど嬉しいことはない。やったぜ!!!!


打ち上げは飲みまくって騒ぎまくって吐きまくっていかにもバンドマンな感じでした。なんかしらんけど流れで前述のボーカルにチューされた。複数回。うひょー。ごちそうさまです。結局朝まで飲んで始発の動く時間にマズいラーメンを食って帰路についたとさ。
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アネモネ

雑記です。タイトルはさっき聴いてたMOON CHILDの曲名だから意味なんかないです。

爽やか!!!


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ジムは週2~3回の頻度でなんとか続いております。ぶっちゃけちょっとダレてきてたけど、今日筋肉量だとか体脂肪率だとかを計ってもらってたらわずかではあるけども数値が良い方向に変わってきてた!いまいち効果があるのかどうなのか半信半疑なところが多かったけど、こうやって結果を可視化されると俄然モチベーションが上がるね。まだまだ頑張れそうな気がしてきた。


ジムに通いだしてから洗濯をする頻度がめちゃくちゃ増えた。洗濯機の容積が小さいし、なによりトレーニングウェアを2組しか持ってないからジムに行けなくなってしまう。面倒である。とりあえずトレーニングウェアをもう1組買うかな~。


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ふとパフェが食いたくなって近所の喫茶店に行ったら軽音楽部の後輩がいた。にしてもやけに人数が多いし知らない顔がいっぱいいる……と思ったら新歓でご飯に連れてきてたらしい。完全に知り合いに会う心構えができてなかったし、顔を合わせた瞬間にお互いキョドるし、後輩が新入生に「あの人は俺たちの5つ上のOBで……」みたいに説明してるし「逃げたい……」という考えでいっぱいだった。


どうにか平静を取り戻してアイスコーヒーとパフェをむさぼりつつ「新歓かー懐かしいなー」と感慨にふけってたけど、新歓って上手くできたためしがないんだよな~。「軽音楽部だし音楽の話すれば問題ないじゃん!」って思われがちだけど、やっぱり音楽と一口に言いましてもやっぱりいろいろと個々人で趣味があるから、被らなかったら全然話が盛り上がらないのよ。僕はそんなに邦ロックを聴いてるほうではなかったから特に話が合わなくて、いつも一人暮らしあるあるみたいな話ばっかりしてた気がする。いやらしい話をすると新入生の食べた分は当然おごるからお金もバンバン飛んでいくし、完全に"仕事"と割り切ってやってたな……。


てなわけで頑張ってる後輩君たちをねぎらうためにこっそりお札を渡してお会計の足しにしてもらいました。いっぱい入部するといいね。


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豆腐とエノキをメインにしたお好み焼きがマイブームでここんとこ毎週のように作って食べてる。豆腐と卵と顆粒だしをよくかき混ぜてペースト状にしてから小麦粉をちょっとずつ足して生地の固さを調節、そして適当に切ったエノキと粗みじん切りのキャベツを混ぜて焼くだけ。ふわふわの生地とエノキの繊維質な食管がGOODなのですよ。具から結構水分がでるから生地をちょっと固めに作るのがコツ。ネギとポン酢とマヨネーズをかけて食べると最高。お試しあれ。

Speed King

前日の雨もあがって初夏のような陽気になった4月22日。無意味に外に行きたくなるよね。走り出したくなるよね。
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ということで走ってきました。原付で。


ryuryuryuryu.hatenablog.com
先日原付を廃車にしてからずっと徒歩での生活を強いられていて、利便性の点では案外なんとかなるな~って思って散歩感覚で歩くのを楽しんでた。でも季節は春。外気が気持ちいい。特に今まで原付で走り回るのがだいすき!ってわけではなかったんだけれども、あの風を切る感覚を思い出したらどうにもこうにも止まらなくなってしまった。ということで思い立ったら吉日!近所の原付がレンタルできる店に行って借りてみました。1日レンタルで1,600円。悪くない。


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うひょー久々ー!やっぱり春、秋の外気を走り抜けるのはたまらん!風を浴びるあの感じが久々に心地よすぎて走り始めて5分くらいはずっとニヤニヤしてしまった。


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特にどこに行こうか考えてなかったんだけど、六甲山が目に付いたからとりあえず登ってみることにした。山道はほとんど車も人も通らないしほぼ独占状態。広大な山が自分のモノのような錯覚に陥りそうなくらい誰もいない。大声で歌いながら走っても誰にも聴かれない。最高かよ。山のちょっと冷えた空気をパーカー越しに感じつつ好きな歌を歌いながら走るのは贅沢な気分でした。


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途中展望台に立ち寄って一服。この眺めを観ながらはたまらんですね。


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そっからさらに走らせて六甲山牧場まで行きました。六甲山のふもとに住んでいながら何気に今まで行ったことないし良い機会。
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ほのぼのするね。
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シュールで好き。
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ソフトクリームとレアチーズデザート。どっちも濃厚で美味しかったです。あとチーズパンも食べたけど写真撮ってないや。そっちもチーズが凄く風味豊かで美味かった。
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あまりに美味しかったから自分用の土産にチーズとビールとワイン買っちゃった。勢いは大事だよ。


ボーっと5時前くらいまで牧場を楽しんだら山を下って原付を返しに。ちょっと名残惜しいから普段通らない道なんかを通ったりして遠回りして時間を稼ぎつつ店に向かいました。うーんやっぱり原付は手元に置いときたいなぁ。交通手段としても便利だし、こういうちょっとしたツーリングにも最適。また買っちゃおうかなぁなんて心が揺らぐ。今日借りた店で長期のレンタルもやってるみたいだし考えてもいいかもしれない。


全部終わったし家に戻ってカレーでも作るかなーと思ってたら、軽音部の先輩から「今近くだから飯を食おう」ということでそのままの足でそばにあった中華料理屋に。
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ここの刀削麺が美味いのよ~。刀削麺っていうのは生地の塊を刃物で削って作る麺。つるつるしこしこの食感でとても好き。これと小籠包と北京ダックを注文して一人1,500円弱。お安い。ただちょっと前にソフトクリーム、レアチーズデザート、パンを食べてたから腹がはちきれそうだった。とても充実した良い一日だった。まる。

東京日和 part2

4/16(土)


5時半に起きて身体はまだ疲れていたけれどもそのまま先輩宅を後に。
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なぜこんなにも早起きなのかというと築地まで朝飯を食いに行ったから。前日一緒にライブを見た友人が築地に行きたいということで、せっかくなので一緒に待ち合わせして食いに行きました。土曜日だからかどの店も満遍なく行列ができていたので、最後にたどり着いたブロックの寿司屋で寿司をいただくことに。
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寿司の写真を撮り忘れるくらい美味かった……。マグロ、中トロ、大トロ、うに、いくら、穴子etcの14貫セットで2,400円也。大満足。食べるごとに「美味い美味い」って言いながら食ってたら、気難しそうな顔した職人さんがカウンター越しに「それ、美味いでしょ。今朝届いたばっかりだよ。」とちょっと表情を崩して話しかけてくれたのが印象的だった。美味いものは美味いって素直に言って方がみんな幸せになれるね。


お互い活動しだすにはまだ時間も早かったから適当に喫茶店でお茶して時間をつぶして解散。僕はさらに次の予定まで1時間ちょっと時間が余っていたので、ぶらぶらと散歩をすることに。近くに日比谷公園があったからそこで日向ぼっこしてた。ベンチに座ってたら近くの外人が「Yeaaaaaaaaaaaaah!!Shibuyaaaaaaaaaaaaaa!!!!」って写真を撮ってたけど、僕の聞き間違いであることを願う。
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ついでに日比谷野外音楽堂も見てきた。イベントの設営をやってたからあんまり近づけなかったけど、「あぁ、ここで小沢健二フィッシュマンズがライブをしたんだなぁ」とぼんやり思いを馳せてました。いつかライブを観にきたいな。


そんなこんなでちょうどいい時間になったので、下北沢へ移動して友達と待ち合わせ。就職で東京に引っ越した元ご近所さん。僕の希望で孤独のグルメの漫画版に出てきたピザ屋で昼飯。好きな具をチョイスして焼いてもらえるお店だった。ピザは美味しかったし、気さくな喫茶店みたいな内装で身構えずに入れる良いお店でした。それから表参道~渋谷~原宿あたりをいっしょにブラブラ散歩したんだけど、表参道を歩くときだけなぜか鼻水が止まらなかった。街全体の放つおしゃれオーラにアレルギー反応が出たのかも。表参道アレルギー患者ということが発覚してしまった。つらい。あと、原宿あたりは風を切って歩けないほど人ごみが凄かったからオザケンにクレームつけたい。


夜はTwitterで仲良くなった友達と上野の居酒屋へ。全員顔を合わせるのは初めてだったけれども、音楽が好きな人同士だったので退席時間までがえらく短く感じるくらい話が弾んだ。退席時間さえなければずっと店にいる勢いだった気がする。正直しゃべり足りなかったからまたお会いしてしゃべりたいなと切に思った。


その日の宿はまた別の友人の家にお邪魔になりました。ひっさびさにスマブラやってぼこぼこにされた。くやしい。このあたりから眠すぎて記憶があんまないです。


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4/17(日)


旅行最終日。起きたらものすごい雨風でちょっとたじろぐ。でもこの日はもともと宿を借りた友達に誘われて午後からボードゲームで遊ぶことになってたから大して関係ない。我ながらナイスなスケジュールである。13時に駅前に参加者が集合してから飲み物食べ物を買出ししてボードゲーム三昧。最高の休日ですな。ドメモ、ゲシェンクワードバスケット、ワンナイト人狼、街コロと、やったことあるもの、ないもの含めて4~5時間ほどぶっ続けでプレイしてなかなかに知恵熱が出そうでした。酒飲みながらやってたからどんどんIQ下がっていくし大変。今回初めて会う人がほとんどだったけど、それでも盛り上がれるボードゲームは優秀なコミュニケーションツールだなぁと実感した。楽しかった。そうこうしているうちに晩飯を食ったら夜行バスの時間に。名残惜しいけど駅でお別れしてバスタ新宿へと向かいました。


バスに乗る前にちょっとやり残したことがあったので実行することに。毎回東京に来るたびに、新宿の南口でこの2曲を聴くのが自分の中の恒例行事になっているのです。




自分の敬愛しているミュージシャンが歌にした場所、歌った場所でボーっと行きかう人を見ながらこの2曲を聴くのが僕にとってはクールな行為なのだ。浸りすぎキモいとか言うな。



帰りのバスはなんだかセンチメンタルだった。いつも楽しいことの後は寂しくなるんだけれども、今回は人と過ごす時間が多かったせいかなぁ。初めて会う人、久しぶりに会う人、会いたかった人、とにかくいろいろな人に会えて楽しい時間を過ごせた。この場を借りてお礼を言います。ありがとうございました。カメラロールを眺めながら旅行のいろいろなことを思い返している途中、部活で仲良くしてもらっていた先輩から結婚の報告と式の招待のメールが届いた。そのメールが嬉しかったのと、旅行が終わって寂しかったのと、酒に酔ってたせいもあるけれど、急に胸がいっぱいになって涙が出てきてしまった。今までもライブ遠征で東京には何度も来ていたけど、こんな感情になるのは初めてで戸惑ってしまった。そのまま感情が高ぶったまま上手く寝付けず翌日の朝神戸に帰ってきた。いつもの阪神電車の発車音がとても懐かしく聞こえた。


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いろいろ思い返しながらダラダラ書いてたら結構長くなってた……。バイトの時間が近づいてるから後半はだいぶ駆け足な文章になってるけどご勘弁を。人にも天候にもイベントにも恵まれて、過去最高の東京旅行となりました。正直まだ寂しさを引きずってるし、自分がこんなに寂しがりだったんだと気づいてびっくりしてる。うーむ、まぁ充実した旅行の証としてこの喪失感を楽しみつつ夜勤に臨もう。いざ日常へ!

東京日和 part1

夜行バスで腰をイジメたおして自分の部屋に朝方帰還してから今まで泥のように眠ってた。2泊3日の東京旅行、道中は全然そんな風には感じなかったけど、なんやかんやと慣れない土地でフルに活動していたせいか思ってたよりも疲れてたみたい。正直まだ眠り足りないけど、今夜バイトだから寝過ごして遅刻するのも怖いし、記憶が薄れないうちに日記的なものを残しとこうと思います。


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4/15(金)


朝方6時半、夜行バスで新宿駅へ到着したらそのまま品川へ向かった。昔ネットの記事で見た"生ハム食べ放題モーニングブッフェ"を食べに行くためです。去年も東京に来たときに行こうと思ってたけど、開店30分前に店に着いたらもうその日のうちの受付は終了してしまってた苦い思い出のある店。「絶対にリベンジしてやる!!!!」と意気込んで開店1時間前に行ってみたけれども、自分の前に4人並んでただけで肩透かし。ムーブメントのスピード感をしみじみと実感しつつお店がオープン。
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結論、生ハムは一度に大量に食えない。美味しいけどあんな塩気の強いモノを何回も大量におかわりしたら死ぬ。幸福な自殺行為。まぁ620円というお手ごろ価格だし、元を取るためにガンガン食べまくらなくても満足度は高いお店だった。


朝食後はお台場の日本科学未来館へ。
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このGAME ONという展示が見たかったのよ~。最近ゲームからは遠のいていたものの、幼いころゲームキッズだった自分としてはたまらない展示!そして何よりPS VRの体験会に参加できる!ということで体験会の整理券を確実に入手するため開館直後に到着。14時過ぎの整理券だったから3~4時間ほど時間が空いてしまうので昼飯を食うついでにお台場をブラブラと散策。
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海沿いの公園で「ハーバーランドみたいな雰囲気だなぁ」と考えながらサンドイッチをほおばってボケーッとしたり、初代南極観測船を見学したりのんびりと。


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再びGAME ONへ。いたるところに新旧問わず古今東西アーケードゲームコンシューマーゲームが並べられていて大興奮。実際に遊ぶこともできるから、その気になれば1日中ここで時間つぶせるんじゃないかっていうくらい充実してた。そんでもってお目当てのPS VRの体験会。これはもう凄いとしか言えなかった。ゴーグルをつけてあたりを見渡すと、視界の外でも360°全体に世界が広がってる。SFで読んだような仮想現実そのまんま。ドキドキが止まらなかった。未来がそこにあった。
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やってる姿はえらく間抜けだね。
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お土産コーナーのゲームギアのTシャツ、ちょっとほしかった。


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そして今回の最大の目的でもあるこちらのライブへ!Original Love × ペトロールズ × ceroのスリーマンイベントLove Jam!自分の大好きなバンドがいっぺんに見れるこんな贅沢なイベントなかなかないよ……。同じくこのライブのために関西から来てた友達と合流して会場内へ。ステージ上手側、前から3ブロック目あたりのそこそこ見やすい位置で高鳴る胸を押さえつつ開演を待つ。以下感想。

cero

Obscure Rideが死ぬほど好きで、去年だけでも関西で2回ライブを観にいったcero。編成もなかなか大所帯だからやっぱりこういう大きい会場だと映える。まだ若いバンドだから回を重ねるごとにライブのクオリティーがちょっとずつ上がってるのが感じられて良いですね~。ベースの音量が妙にでかくてちょっとバランス悪かったのが残念。その分ベースラインの目立つElephant Ghostは迫力があってとても良かった。Summer Soulでは田島貴男がゲストで参加して歌うサプライズも。楽しかった。

トロール

好きになって日が浅い、というかアルバム・Renaissanceしか聞いたことがなかったから楽しめるかどうかちょっと不安だった。でも期待を上回る演奏で大満足。直前が大所帯のceroだったから3ピースバンドらしいタイトな演奏が余計に際立ってて良かった。コーラスワークも絶品!次に観る機会があればもっと規模の小さいハコで音圧を感じたい!途中ペトロールズの曲からOriginal Loveの夢を見る人へとつなげるウルトラCが飛び出して死ぬほど興奮してしまった。というかちょっと泣いてしまった。

Original Love

中学生のころに風の歌を聴けを聴いたのがキッカケで渋谷系にハマりだしたので、ある意味自分の音楽的趣向を決定付けたミュージシャン。正直な話、東京飛行あたりのアルバム以降は聴いてなくてファンというのは憚られるレベルではあったんだけど、10年以上愛聴し続けている憧れの人を初めてライブで観れるっていうのは期待がめちゃくちゃでかかったし、それと同時に期待を裏切られたらどうしよう……っていう不安も同じくらいあった。そんなOriginal Loveの初ライブですが、想像を上回る120%のライブでした。やっぱり25年のキャリアは伊達じゃないなっていうくらいステージのクオリティーが高い!このおっさん何歳やねん……っていうくらいパフォーマンスも全力投球。あんなステージをされたらこっちも全力で身体を動かすしかない。結果ライブが終わるころには首を痛めました。セットリストも僕の大好きだったころの曲たちを演奏してて本当に感涙モノだった。まさか心理学、ティラノサウルス、Two Vibration、The Roverが聴けるなんて……!!このためにわざわざ遠征して本当に、本当に良かったなと心から思えた。


全部で3時間弱のステージもあっという間に終わり、余韻に浸りながら友達と晩飯を食ってお互いその日の宿へ。軽音楽部時代の先輩の家にお邪魔させていただきました。急な申し出だったのに受け入れていただき感謝。なぜか猛烈に妖怪ウォッチのアニメをオススメされて就寝。


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3日間まとめて書こうと思ったけど、案外長くなったので記事を分けます。

みんなで練習を

指にタコができた。なんか慣用句みたいだけど現実です。痛い。PCのキーボードを叩くたびに鈍く痛む。なぜタコができたのかというとベースを弾いていたから。なぜベースを弾いていたかというとドラマーの友達とスタジオで個人練習にいそしんでたから。そういえば"いそしむ"って単語、人生で初めて使ったかも。4月12日はいそしむ記念日にしよう。


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去年の夏に部活の友達からもう使わなくなった5弦ベースを1,000円という破格の値段で譲ってもらって、それを機にたまーにタラタラと家で弾いて楽しんでたんだけれども、いろいろな経緯があってとあるコピーバンドでベースを弾くことになってしまった。普段はキーボードだけど、まぁそこそこバンドの経験もあるしある程度音楽の素養もあるからなんとかなるかな~☆って考えてたけど甘かった。当たり前だけど普段使ってる鍵盤楽器と違ってポジションを押さえるだけじゃ音が出ない。弦を押さえる+弦をはじくの2アクションをしないといけないのがなかなかにしんどい。このフィーリングの違いに加えて、リズム楽器としての役割を果たすためにリズム感が要求されるのがつらい……。もともとリズム感がそんなにあるわけではないから、キーボードで演奏してるときはなぁなぁにしてきてしまった皺寄せが今になってきてる。いまさら猛烈に反省中。


でもこんなネガティブな感情を抱きつつもやっぱり楽しみはあるもので、ちょっとずつ弾けるようになってく実感がたまらなく気持ちいいのよ。E!E!E!キモちE!長年鍵盤楽器をやってたから、キーボードでバンドをやるときはやっぱり最初からある程度弾けるしそういう喜びは忘れかけてたんだけど、ベースは0に近い状態からスタートしてるので成長具合が露骨に分かって楽しい。前回できなかったことができるようになるっていうのはやっぱりカタルシスが凄い。「あ-楽器を始めたころってこんな感じに楽しんでたな~」っていう根源的な喜びを再発見できた。なんとなく惰性でバンドをやってしまってる感も最近あったから良い機会だったかもしれない。


それプラス、今回はバンドで練習してる曲とは別に僕のやりたい曲を友達にお願いしてやらせてもらった。

このベース弾きながらラップするってぇのをやりたかったのよ~~~~~~。もー高校のころからの夢といっても過言ではない。僕がヒップホップを好きになったキッカケの人。"ベースを手に入れることがあったら絶対これやりたい!"ってずっと思ってた。ベースもらって最初に練習したのもこの曲。友達にこれやりたい、って前もって伝えておいて「ゆるーく楽しくでいいからやろう~」って言ってたけど、今日初めて合わせる時はなかなか感慨深いものがあって全然ゆるい気持ちじゃなかった。めっちゃ楽しかった。バイブス高まった。


練習後はサイゼリヤで晩飯。ワイン1L+料理5品で1人あたり1,500円かからないの、どう考えてもヤバすぎる。上層部の人は計算ができないのかな……って不安になった。おーしまい。